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オゾン水と次亜塩素酸水の違いを徹底比較|用途・効果・安全性から選び方を解説

目次

除菌や洗浄、脱臭に使われる機能水として、「オゾン水」と「次亜塩素酸水」が注目されています。どちらも水をベースにしていますが、成分や作用の仕組み、使用に適した場面は同じではありません。

特にオゾン水は、除菌だけでなく、臭いの原因物質の分解や水処理などにも活用できる点が大きな特徴です。本記事では、オゾン水を中心に、次亜塩素酸水との違いや使い分け、具体的な使用例を分かりやすく解説します。

オゾン水とは

オゾン水とは、酸素原子3個からなるオゾン「O₃」を水中に溶解させた機能水です。オゾンが持つ酸化作用を利用し、微生物や臭いの原因となる物質、有機物などに働きかけます。

オゾンは不安定な物質で、反応した後は次第に酸素へ戻ります。この性質から、適切な装置と条件で使用すれば、処理後に薬剤成分が残りにくいことがオゾン水の大きな特徴です。

日本オゾン協会によると、オゾンは上水・下水処理、工業用水、排水、空気の脱臭、プール、食品、海水など、幅広い分野で利用されています。

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水は、次亜塩素酸を主な有効成分とする水溶液です。一定の濃度や使用条件のもとで、細菌やウイルスなどに作用します。

経済産業省の要請を受けて製品評価技術基盤機構が実施した検証では、新型コロナウイルス対策において、電解型・非電解型の次亜塩素酸水は、有効塩素濃度35ppm以上で有効と判断されました。ただし、事前に汚れを除去し、対象物へ十分な量を使用する必要があるとされています。

名称が似ている「次亜塩素酸ナトリウム」とは異なるため、製品の成分表示や有効塩素濃度、使用方法を確認することが重要です。

オゾン水と次亜塩素酸水の違い

オゾン水と次亜塩素酸水は、どちらも衛生管理に利用される機能水ですが、有効成分や保存性、得意とする用途が異なります。主な違いを以下の表にまとめました。

比較項目オゾン水次亜塩素酸水
主な有効成分水中に溶解したオゾン(O₃)次亜塩素酸(HClO)
主な作用強い酸化作用により、微生物や臭いの原因物質、有機物などに働きかける次亜塩素酸の酸化作用により、細菌やウイルスなどに働きかける
主な目的除菌、洗浄、脱臭、水処理主に物品や設備表面の除菌
消臭への適性臭いの原因物質そのものに作用するため、脱臭用途に適している一定の消臭効果は期待できるが、主な用途は除菌
使用後の残留性反応後は徐々に酸素へ戻るため、薬剤成分が残りにくい時間の経過とともに分解するが、使用時には有効塩素濃度の管理が必要
保存性長期保存には不向き。生成後、できるだけ早く使用する光、温度、時間などの影響で濃度が低下するため、保存条件の確認が必要
基本的な使用方法専用装置で必要な量をその場で生成して使用する生成装置で作る方法と、容器入り製品を使用する方法がある
濃度管理オゾン濃度、生成量、使用時間、対象物に応じた管理が必要有効塩素濃度、液性、使用量、保存状態の管理が必要
汚れがある場合汚れや有機物が多い場合は、事前洗浄を行うことで効果を得やすい有機物の影響を受けやすいため、事前に汚れを落とす必要がある
得意とする使用場所食品工場、厨房、農業、水処理設備、医療機器、排水周辺などテーブル、ドアノブ、調理器具、設備表面など
在庫管理現場生成型であれば、液剤の購入や保管の負担を減らしやすい容器入り製品では、使用期限や保管場所の管理が必要
導入時の注意点生成装置の性能、換気、材質への影響、メンテナンス体制を確認する製品表示、有効塩素濃度、使用期限、対象物、使用方法を確認する
特に適しているケース除菌と脱臭を同時に行いたい場合、汎用性高く清掃を行いたい場合など濃度を管理しながら、特定の物品や設備表面を処理したい場合など

比較から分かるオゾン水の強み

オゾン水の大きな特徴は、除菌だけでなく、洗浄、脱臭、水処理まで幅広く活用できる点です。特に、臭いの原因物質へ直接働きかけることや、使用後にオゾンが酸素へ戻り、薬剤成分が残りにくいことは、次亜塩素酸水との差別化につながります。

また、オゾン水生成装置を導入すれば、必要なときに必要な量を現場で作ることができます。食品工場や厨房、農業施設など、日常的に多くの機能水を使用する現場では、製品の購入、運搬、保管、在庫管理にかかる負担を軽減できる可能性があります。

一方、オゾン水は時間とともに濃度が低下するため、作り置きには向いていません。そのため、生成後すぐに使用できる作業環境を整えることが重要です。この性質を理解し、濃度や接触時間を適切に管理することで、オゾン水の特長を効果的に生かせます。

1.有効成分と作用の仕組み

オゾン水の有効成分は、水中に溶けたオゾンです。オゾンの酸化作用によって、微生物の構成成分や臭いの原因物質などに働きかけます。

一方、次亜塩素酸水では、主に次亜塩素酸が作用します。どちらも酸化作用を利用する点は共通していますが、含まれる物質と化学的な性質は異なります。

2.処理後の残留性

オゾン水を差別化するうえで重要なのが、反応後にオゾンが酸素へ戻る性質です。使用後に有効成分が残り続けることを避けたい工程では、大きな利点となります。

たとえば、食品を扱う設備、調理器具、水処理設備など、薬剤の残留をできるだけ抑えたい現場と相性があります。ただし、「残留しにくい」ことは「どのような使い方でも安全」という意味ではありません。装置の濃度設定や換気、対象物の材質を確認する必要があります。

次亜塩素酸水についても、時間の経過や光、保管状況などによって有効塩素濃度が変化します。購入時の表示だけで判断せず、使用時点で必要な濃度が保たれているかを管理することが大切です。

3.保存性と使い方

一般的なオゾン水は長期保存には向きません。水質や水温、容器、周囲の物質などによって差がありますが、水中のオゾン濃度は時間とともに低下します。

そのため、オゾン水は装置で必要なときに生成し、できるだけ早く使用する運用が基本です。この点は、一見するとデメリットに思えるかもしれません。しかし、古い液剤を誤って使うリスクを抑えやすく、生成から使用までを設備内で管理できるという強みにもなります。

次亜塩素酸水には生成装置で作るタイプと、容器に入れて流通するタイプがあります。ただし、流通品も永久に濃度が維持されるわけではありません。使用期限、保存条件、遮光の必要性などを確認しましょう。

4.脱臭への適性

オゾン水は、臭いを別の香りで覆うのではなく、臭いの原因となる物質へ酸化作用で働きかけられる点が特徴です。そのため、除菌と洗浄だけでなく、脱臭を同時に行いたい用途で差別化しやすくなります。

厨房の排水周辺、生ごみ容器、食品残渣を扱う設備、ペット用品、衛生設備など、臭気と汚れが同時に発生する場所では、オゾン水の特性を生かせます。

オゾン水の主な使用例

食品工場や厨房設備の洗浄

食品工場では、食材の洗浄、調理器具、作業台、容器、搬送設備などの衛生管理に機能水が検討されます。

オゾン水は、使用後にオゾンが分解される性質を持つため、薬剤成分の残留を抑えながら洗浄工程を構築したい場合に適しています。野菜や果物、魚介類などを扱う工程でも利用例がありますが、必要な濃度や接触時間は対象物によって異なります。

農業分野での洗浄

農業では、収穫物、コンテナ、器具、床面、給水系統などの洗浄にオゾン水が検討されます。日常的に大量の水を使う現場では、原料液を補充するのではなく、その場で生成できる仕組みが運用上のメリットになります。

ただし、作物や設備の材質によって適切な濃度は異なります。高い濃度ほどよいと考えず、対象物に合った条件を設定することが重要です。

水処理や配管管理

オゾンは、浄水場の高度浄水処理やプール、水処理設備などでも活用されています。水中の有機物や臭気成分への対応が求められる環境では、除菌だけに限定されないオゾンの特性を生かせます。

店舗・施設の衛生管理

飲食店、宿泊施設、介護施設、スポーツ施設などでは、床、洗面設備、ごみ容器、バックヤード、清掃用具などの洗浄に使用できます。

オゾン水生成装置を設置すれば、必要な量をその場で作れるため、ボトル製品の購入や保管、在庫管理を減らせる可能性があります。使用量が多い施設ほど、ランニングコストや作業動線を含めて導入効果を検討しやすいでしょう。

次亜塩素酸水が適している場面

次亜塩素酸水は、有効塩素濃度や液性、使用量を管理できる環境で、物品や設備表面を処理したい場合に選択肢となります。

ただし、有機物が多い状態では期待する効果を得にくくなるため、最初に汚れを落とすことが重要です。また、少量を軽く吹きかけるだけでは、対象面を十分に処理できない場合があります。

厚生労働省は、消毒剤などを人がいる空間へ噴霧することについて、眼や皮膚への付着、吸入による健康影響のおそれから推奨していません。次亜塩素酸水を使用する際は、空間全体への噴霧ではなく、製品が指定する対象物と使用方法を確認してください。

オゾン水を選ぶメリット

オゾン水の魅力は、単なる除菌用の水ではないことです。

除菌、洗浄、脱臭、水処理を一つのシステムで検討でき、反応後は酸素へ戻る性質があります。また、生成装置を導入すれば、必要なときに必要な量を作りやすく、液剤の運搬や在庫管理を減らせる可能性があります。

一方で、濃度が時間とともに低下するため、生成後すぐに使用できる設備設計が必要です。導入時には、生成濃度、生成量、使用距離、対象物、排水方法、換気、メンテナンス体制を確認しましょう。

オゾン水と次亜塩素酸水は目的に合わせて選ぶ

オゾン水と次亜塩素酸水は、どちらかがすべての用途で優れているわけではありません。

有効塩素濃度を管理しながら対象物を処理するなら、次亜塩素酸水が選択肢になります。一方、除菌に加えて脱臭や水処理まで行いたい場合、使用後の薬剤残留をできるだけ抑えたい場合、現場で必要量を生成したい場合には、オゾン水の強みが際立ちます。

特に食品、医療、農業、厨房、水処理など、衛生管理と臭気対策を同時に求められる現場では、オゾン水は有力な選択肢です。導入効果を高めるには、「オゾン水を使うこと」自体を目的にするのではなく、対象物や汚れの種類、必要な濃度、接触時間を明確にし、適切な生成装置と運用方法を選ぶことが重要です。

オゾン水の導入をご検討の方へ

衛生管理や臭い対策にオゾン水を取り入れる際は、使用する場所や目的に合った製品を選ぶことが大切です。

Aqreate(ニイヌマ株式会社)では、水だけで低濃度オゾン水を生成できるハンドスプレータイプの「低濃度オゾン水生成器03clean」を取り扱っています。

「自社の現場で活用できるか知りたい」「製品の仕様や使い方を詳しく確認したい」といった疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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