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オゾン水にエビデンスはある?第三者機関の試験結果から除菌・ウイルス・消臭効果を検証

目次

「オゾン水は本当に効果があるのか」「除菌や消臭に使えるという根拠を確認したい」と考える方も多いのではないでしょうか。オゾン水の性能を判断するには、イメージや体験談だけでなく、試験条件、対象となる微生物・臭気物質、対照区との比較、接触時間などを確認することが重要です。

ニイヌマ株式会社では、低濃度オゾン水生成器「O3clean(オースリークリーン)」ハンドスプレータイプについて、外部試験機関が実施したウイルス・細菌・臭気の試験報告書を公開しています。

本記事では、公開された15件の報告書をもとに、オゾン水の除菌・ウイルス・消臭効果を数値で整理します。あわせて、「試験区と対照区は何が違うのか」「試験結果を実際の現場へどこまで当てはめられるのか」も解説します。

オゾン水のエビデンスを先に要約

公開報告書では、低濃度オゾン水と微生物を15秒または30秒接触させ、対照区と比較しています。30秒後に確認された主な結果は次のとおりです。

  • サルモネラ:99.9%以上減少
  • 大腸菌O157:99.9%以上減少
  • カンピロバクター:98.9%減少
  • 黄色ブドウ球菌:97.2%減少
  • アオカビ:89.0%減少
  • ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替):84.1%減少
  • ウェルシュ菌芽胞:33.3%減少

臭気試験では、アンモニア、アセトアルデヒド、トリメチルアミン、メチルメルカプタンなどで臭気濃度の低下が確認されました。一方、硫化水素は今回の試験条件では減少率0%でした。

この結果から、オゾン水には一定の除菌・ウイルス・消臭効果を示すデータがある一方、対象によって効果に差があることが分かります。

オゾン水とは?除菌や消臭に利用される仕組み

オゾン水とは、オゾン(O3)が水中に溶け込んだ状態の水です。オゾンの酸化作用を利用し、設備や器具の洗浄、衛生管理、臭気対策などに活用されています。効果を判断する際は、生成濃度、接触時間、噴霧量、使用方法まで確認することが重要です。

今回の試験対象となった低濃度オゾン水生成器「03clean」は、使用時にオゾン水を生成するハンドスプレータイプです。製品仕様上の生成オゾン濃度は0.5~1.5mg/Lです。

低濃度オゾン水生成器「03clean」

オゾン水について公開されている試験の概要

試験は、ニイヌマ株式会社から委託を受けた株式会社食環境衛生研究所によって実施されています。公開されている報告書は、ウイルス試験1件、細菌・カビ試験6件、臭気試験8件の合計15件です。

細菌・カビの報告書には、JIS Z 2801と石炭酸係数法を参考に試験したと記載されています。ただし、「試験方法を参考にしたこと」と「JIS規格への適合認証を取得したこと」は同じではありません。記事や営業資料で紹介する際は、区別して表現する必要があります。

オゾン水試験における試験区と対照区の違い

エビデンスを正しく理解するうえで重要なのが、「試験区」と「対照区」の違いです。

試験区は、試験対象となるオゾン水を使用したグループです。対照区はオゾン水を使用せず、比較の基準とするグループで、今回の微生物試験では滅菌リン酸緩衝液が使われています。

試験区と対照区を同じ条件で比較することで、時間の経過や試験操作だけによる変化ではなく、オゾン水を使用した場合にどの程度の差が生じたかを確認できます。

細菌・カビ試験では、試験品10mLに菌液0.1mLを加えて混合し、15秒後と30秒後の生菌数を測定しています。ウイルス試験では、検体0.9mLにウイルス液0.1mLを加え、反応後のウイルス力価を測定しています。

オゾン水の細菌・ウイルス・カビに対する試験結果

各報告書に記載された30秒後の結果を、対照区と試験区で比較しました。

試験対象対照区試験区(30秒後)対照区比の減少率
ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替)6.3 log TCID50/mL5.5 log TCID50/mL84.1%
カンピロバクター・ジェジュニ11,000 CFU/mL120 CFU/mL98.9%
サルモネラ・エンテリティディス100,000 CFU/mL10 CFU/mL未満99.9%以上
大腸菌O157120,000 CFU/mL10 CFU/mL未満99.9%以上
黄色ブドウ球菌100,000 CFU/mL2,800 CFU/mL97.2%
ウェルシュ菌(芽胞)24,000 CFU/mL16,000 CFU/mL33.3%
ペニシリウム・シトリナム(アオカビ)8,000 CFU/mL880 CFU/mL89.0%

特に大きな減少が確認されたのは、サルモネラと大腸菌O157です。いずれも30秒後には検出下限である10 CFU/mL未満となり、報告書では99.9%以上の減少と評価されています。

カンピロバクターは98.9%、黄色ブドウ球菌は97.2%、アオカビは89.0%減少しました。一方、ウェルシュ菌芽胞の減少率は33.3%であり、微生物によって効果に差があることが分かります。同じ報告書に掲載された70%エタノールの陽性対照は8.3%減少でしたが、この一試験だけで優劣を一般化することはできません。

ノロウイルス代替ウイルスへの効果

ネコカリシウイルスでは、15秒後に36.9%、30秒後に84.1%のウイルス力価減少が確認されました。ただし、ヒトのノロウイルスそのものではなく代替ウイルスです。「代替ウイルスを用いた試験で30秒後に84.1%減少」と表現するのが適切です。

オゾン水の消臭・臭気抑制に関する試験結果

臭気試験では、主に30cm四方のアクリルボックス内へ臭気源を設置し、試験区ではオゾン水3mLを噴霧しました。その後、15秒・30秒・60秒時点の臭気物質濃度を検知管で測定しています。

臭気物質ごとに供試量や一部の試験手順は異なります。また、公開報告書に記載された反復数はいずれも1回です。

臭気物質15秒後30秒後60秒後
アンモニア83.3%83.3%84.5%
ピリジン50.0%57.1%38.5%
酢酸13.0%56.5%73.7%
イソ吉草酸53.3%36.4%43.8%
アセトアルデヒド97.1%以上87.5%87.5%
トリメチルアミン93.3%92.5%89.3%
メチルメルカプタン95.0%以上95.0%以上95.0%以上
硫化水素0%0%0%

アンモニア、アセトアルデヒド、トリメチルアミン、メチルメルカプタンでは、高い臭気減少率が確認されました。これらは、排せつ物、生ごみ、汗、たばこなどの複合臭に含まれることがある成分です。

一方、硫化水素では15秒、30秒、60秒のすべてで減少率0%でした。ピリジンやイソ吉草酸も、時間経過に比例して減少率が高くなる結果ではありませんでした。

したがって、オゾン水の消臭効果は臭いの原因物質によって異なり、「どのような臭いにも同じように効果がある」とは言えません。

オゾン水のエビデンスを読み取る際の4つの注意点

1.公開数値は決められた試験条件で得られた結果

微生物試験は、生成したオゾン水と菌液・ウイルス液を液体中で直接混合した試験です。食品残渣、油分、ほこりなどが付着した設備表面や、広い空間への噴霧を再現した試験ではありません。

2.オゾン水との接触時間によって結果が変わる

複数の試験では、15秒より30秒の方が高い減少率を示しました。噴霧後すぐに拭き取る場合と、一定時間ぬれた状態を保つ場合では、期待される結果が異なる可能性があります。

3.試験時の実測濃度や反復数も確認する

O3cleanの製品仕様には生成オゾン濃度0.5~1.5mg/Lと記載されていますが、微生物試験の公開報告書では、試験時点で実測した溶存オゾン濃度や反復測定によるばらつきまでは確認できません。臭気試験の反復数は1回です。

4.「99.9%減少」と「完全にゼロ」は異なる

99.9%以上減少しても、すべての菌が完全にゼロになったことを意味するとは限りません。「検出下限未満」という結果も、その測定方法で検出できる範囲を下回ったことを示します。

試験結果から考えるオゾン水の主な活用分野

今回のエビデンスを踏まえると、次のような現場でオゾン水の活用を検討できます。

  • 食品工場や厨房における器具・設備の洗浄補助
  • 飲食店における調理台やシンク周辺の衛生管理
  • 介護施設、保育施設、ペット関連施設の臭気対策
  • ホテル、旅館、店舗、オフィスの清掃
  • ごみ箱、排水口周辺、バックヤードなどの衛生・臭気管理

導入目的によって必要な使用量、接触時間、使用頻度は変わります。公開試験の対象と自社の課題が一致しているかを確認し、実際の現場条件でテストしたうえで運用方法を標準化することが重要です。

オゾン水のエビデンスに関するよくある質問

オゾン水には除菌効果のエビデンスがありますか?

はい。外部試験機関の報告書で、複数の細菌とカビに対する菌数減少が確認されています。減少率は対象と接触時間によって異なります。

オゾン水はノロウイルスにも効果がありますか?

ノロウイルス代替のネコカリシウイルスを用いた試験では、30秒後にウイルス力価が84.1%減少しました。ヒトノロウイルスそのものの試験ではありません。

オゾン水は大腸菌O157やサルモネラに効果がありますか?

公開試験では、いずれもオゾン水との接触から30秒後に99.9%以上減少しました。

オゾン水はどのような臭いにも使えますか?

すべての臭気物質に同じ効果があるわけではありません。アンモニアやトリメチルアミンなどでは抑制が確認されましたが、今回の条件では硫化水素の減少率は0%でした。

試験結果と同じ効果を現場でも得られますか?

現場では汚れ、材質、温度、噴霧量などが異なるため、導入前に実際の条件で確認することをおすすめします。

まとめ|オゾン水のエビデンスは対象と試験条件まで確認しよう

公開試験では、30秒後にサルモネラと大腸菌O157が99.9%以上、カンピロバクターが98.9%、黄色ブドウ球菌が97.2%、アオカビが89.0%減少しました。ノロウイルス代替のネコカリシウイルスは84.1%減少しています。

一方、ウェルシュ菌芽胞の減少率は33.3%、硫化水素の臭気減少率は0%でした。オゾン水の効果を正しく判断するには、「効果がある」という言葉だけでなく、対象、濃度、接触時間、試験方法、減少率まで確認することが大切です。

自社の課題と公開試験の条件を照らし合わせ、現場に適したオゾン水生成器と運用方法を選びましょう。

試験データを確認しながらオゾン水の導入を検討しませんか?

ニイヌマ株式会社では、使用場所、対象となる汚れや臭い、現在の清掃工程などを確認し、現場に合わせたオゾン水の活用方法をご案内しています。

「自社の用途に適しているか確認したい」「どの程度の噴霧量や接触時間が必要か相談したい」という方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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